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火災報知機の非火災報・誤作動について

差動式スポット型感知器

この感知器の動作原理は、熱による空気室の空気膨張(内圧の上昇)により ダイヤフラムが膨らみ接点が閉じるようになっています。
この為、厨房(台所)等で調理の熱が当たる所、脱衣室等で浴室の扉を開くと 浴室の熱気が流れ込む所、等では作動することがあります。 また、台風のような急激な外気圧の低下で作動する事もあります。

この感知器は接点以外に回路部品は有りませんので、電波・電気ノイズ・雷等では作動しませんが、 防水型ではありませんので、誤作動の事例としては、配管により伝わって流れ込んだ水滴が、 感知器内部に浸水し、誤作動となったものがあります。



定温式スポット型感知器

この感知器は、室内温度が規定値以上に上がった場合に作動するバイメタルを使用している事から、 室温の上昇以外の作動はあり得ません。
非火災報の原因では厨房(台所)での調理時の熱による作動があります。
現在、調理の熱源はプロパンや天然ガス等、高カロリーの熱源が使用されており、 天井面は換気を行わないで使用すると、容易に感知器の作動温度に達してしまいます。

この感知器の誤作動は殆ど、感知器の破損です。 バイメタルと接点のみですので熱以外の外部要因(電波・電気ノイズ・雷等)で作動する事はありません。
次に多いのが、浸水による基板の腐食です。防水型感知器は、リード線式になっており外線と 圧着スリーブ等で接続されますが、この部分に結露があるとリード線の心線とビニール被服の間を 毛細管現象で感知器内部に浸透し内部腐食となり誤作動する事があります。



差動式分布型感知器

この感知器の作動原理は、差動式スポット型と同じで、空気室が天井面に張られた空気管に なっている感知器です。従って、この感知器の非火災報は差動式スポット型感知器と同様、 台風のような急激な気圧の低下があります。

しかし、スポット型でない為、局部的な温度上昇での作動は少なく、 空気管全体が暖められる場合の作動が多くなります。 特に、上屋の天井下に空気管が張られており、太陽光の直射で屋根が暖められる様な場合に 気温の急上昇で作動する事があります。



光電式スポット型感知器

この感知器の動作原理は、発光素子と受光素子があり、発光素子から出る光が当たらない角度に受光素子が 配置されており、光が煙により乱反射する事で発光素子に光が入る事で検出します。

非火災報としては、検煙部内に火災以外の煙(調理、喫煙等)は勿論、煙以外の異物が入っても光が反射し、 作動する事があります。特に、煙に類似している湯気、埃、虫による非火災報が多く発生しています。 又、空調の吹き出し近くでは加湿送風が感知器に当たり検煙部の内部に結露が発生、 これで光の反射が発生して非火災報となった事例があります。

煙感知器では感知器の内部回路に多数の半導体部品が使用されており、 外部要因による誤作動には保護回路を付加して通常環境では支障の無い様にしています。 しかし、回路保護にも限界があり過度の電波ノイズ(医療設備の高周波治療器等)、電気ノイズ、避雷による破損等 避けられないものもあります。
又、急激な温度湿度の変化により、内部回路に結露が発生する様な環境では結露による異常が発生し、 誤作動・失報となる事があります。